電気製品を中国から輸入しようと考えている方で多いものに、モバイルバッテリーがあります。
これも、前回書いた
・外見が同じなのに性能が違う
の代表商品で、中に入っているリチウム電池の品質を外見で判断できないことが要因です。
テストしてみると聞いていた容量の半分くらいしか容量がないなんてことはザラです。
なので、ネットで商品を見ただけで輸入を決めるなんてことをすると、ほぼ粗悪品にあたります。
ましてやモバイルバッテリーはPSE対象品となったため、モバイルバッテリーを輸入販売する場合には経済産業省に届け出を出さなければなりません。
もちろんPSEの適合検査も必要です。
それでも輸入したい方は、
・リチウムバッテリーのメーカー指定(できれば型番も)、
・バッテリーの充放電検査(サンプルだけでなく、抜き打ちも)
くらいはやったほうがいいかと思います。
それでも、正規メーカー名が印字された偽物セルが使われる可能性が高いと思いますが、やらないよりはやったほうが、まだマシです。
安心なのは、自分でPanasonicなどメーカーを指定して、信頼性の高いバッテリー卸業者に直接手配を依頼し、そのバッテリーを組み立て工場に送って組み立ててもらうこと。
とは言っても結局、コストメリットを求めて、モバイルバッテリーメーカーのいいなりのものをそのまま輸入するというパターンになった場合、必ず検査をするようにしましょう。
容量のごまかしなんてのは常識な世界ですし、中古の混入も多くあります。
買ったばかりなのに、充電するとすぐに100%になるし、使うとあっという間にゼロなんてことはよくあります。
日本に輸入する場合、リチウム電池は規制が厳しく、検査証がないと空輸はできません。
物流についての段取りも調べてからモバイルバッテリーの取り扱いをしてみましょう。
読んでいただき、ありがとうございます。