ヨツギーク Blog No.12 中国ビジネス虎の巻4 中国人の友人や知り合いが絡む取引

コロナウイルスの流行でマスクや非接触体温計などの買い占め、転売問題がおきています。

中国人の友人や知り合いがいる方は、
「買い取るから薬局で買い集めて中国に送ってくれ」
「問屋から仕入れてくれ」
など、言われた方もいるのではないでしょうか?

善意で少量を無料で送る場合は問題にならないのですが、このような話を持ってくる友人の場合、お金の取引が発生します。

相手が、普通の会社員などの一般人の場合、このような事もよくいってくるでしょう。

「私の一緒にやっている友人は大きな会社経営している人だから安心して!とりあえず30万個調達して!」

はい、真に受けずに断りましょう。
もしくは、関係性を壊さないようにうまいこと話を受け流すのが得策です。

ですが、このような話を持ってきても中国人は商売人気質なので、悪気はなかったりもします。

なので、関係性をこわさずトラブルに巻き込まれないようにするのが肝要です。

こう考える人もいるでしょう、「相手は一般の個人でも中国人だから商売になるのではないか?」

そんな淡い期待を抱く人もいるのですが、素人は素人です。

少額少量の取引なら問題ないでしょうが、今回のコロナのような混乱に乗じて一儲けしようと、大きな数量を言ってきたら乗らない方が懸命です。
(相手がちゃんとした企業で、正式な商談オファーであれば別です)

ほぼ、こういうパターンの場合、痛い目にあいます。
特に相手の友人が現地(中国)に住んでいる場合はその可能性は一段と上がります。

中国商品の代購や通訳を長年してもらっているから信用は高い、とか勝手に自己判断するとはまります。

だいたい、こういう場合の素人の方が言ってくる情報は、誰でもが見ることができるインターネットの情報を間に受けてが多く、仕入れたマスクなどの販路も個人でネット販売だったりして、出口をちゃんと考えていない皮算用という場合が多くあります。

そして、こういう場合も。
「今まで輸出入していたけど何も問題なかったしいける!」
と思った方、その金額は少額ではなかったですか?

中国には5000元(約75,000円)以下の輸出取引についてはライセンスがいらないなど、小規模取引向けの法律があり、たまたまそれくらいの少額取引だったのではないですか?
(中国側の輸入になるとさらに厳しい制限が多くあります)

相手が素人の場合、そのような自国の貿易ルールを知らないことがほとんどです(日本人もそうですよね)
それなのに言われるがままに取引すると、税関で止められ、罰金であったり、へたすると没収。
そして、そのお友達がもし商品代金をあなたに支払い前だった場合、責任回避のために逃げることもあります。

全額前払いであればいいですが、商品用意して輸出直前に支払ってもらうも要注意です。

なので、いきなり一過性の商品の大量の取引を持ちかけられた場合、
「全額前払いか、L/C」
といえばよいでしょう。

相手が、素人で本気度が実は低かった場合、大抵あきらめます。
諦めるということは、その程度の思いしかなかったということなのです。

前払い30%,輸出時70%と言われた場合には、その30%で全額賄える分の取引しかしてはいけません。

本気でそれくらいやってもいいくらい儲かると思っている場合は、そんなに簡単には諦めません。

なので、もし素人の友人から大きな取引を持ちかけられていたら、上記について参考にしてみてください。

読んでいただき、ありがとうございます。

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